わが娘が今年で大学を卒業してめでたく就職への運びと相成った。大学の友人と、世間で言う「卒業旅行」を計画はしていたが、とある事情でキャンセルせざるを得ないこととなり、その後改めて計画することもなく月日が経っていた。

　そんな娘をひもじく思い、「旅行大好き」の両親（＝我々）は「なんとしても娘のために思い出を作ってやらねば」と立ち上がり、今回の旅行へと突っ走ったのである。（と言うのは建前で、娘は”旅行に行きたくて仕方がない我々”の大儀にされてしまっただけである。）

　とはいえ、時はすでに３月中旬にもさしかかろうとしており、あわてて旅先を香港か沖縄と決めていくつか申し込んだのであるが、どのツアーも満席で取れない。

　「もう今頃から３月いっぱいのツアーなんて無理だろう」と諦めていたその時に、新聞紙上でJHCと言う旅行社の緊急募集広告が目に入った。

　全部２泊３日で行き先が「北京」、「上海」、「大連」、「青島」だったが、「北京」、「上海」はもう行ったし、「大連」は秋に行くかもしれないということで「青島」に決めて、駄目でもともととエイヤで申し込んだ。ところがところが、2006年3月25日（土）〜27日（月）と土日を挟んでの日程であるにもかかわらず空いていて、申し込みが成立したのである。さらに旅行代金は往復ANA便、全行程食事つき、青島市内観光（１．５日）つきで４２，０００円と言う破格でもある。

　この時点でもかなりラッキーだったが、旅行が始まるとさらにいくつものラッキーがあって、本当にラッキーでハッピーな旅となり、娘との忘れ得ない思い出を作ることができたのである。