第2日目 2002年8月19日

第2日目は、仏国寺・石窟庵から、安東近くのエリザベス女王も訪れた事

のある河回民族村に大邱経由で大きく移動し、

また大邱のホテルまで戻って来ると言う行程である。

 

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ホテル・朝食

 

寝る前に何となくエアコンが効いていないようだったので、少しばかり窓を

あけて寝た。天然クーラーで快適であったが、朝は少し寒いくらいだった。

 

 

ホテルの部屋とレストランから望む庭園

 

 

朝食を摂ったレストランとホテル正面

 

石窟庵

 

定刻(8:00)にホテルを出発し、すぐ近くの世界遺産にも登録されている石窟庵を散策。

この散策は結構距離と行程があり、高齢者や足腰に自信の無い人には辛い。

 

散策の途中から見えた朝陽に輝く東海。日本で言う日本海。

ご覧のように曇り空なので、散策は涼しくて実に快適だった。

 

  

石窟庵入口付近の鐘楼と石窟庵。石窟庵とは自然石を成形して人工の

ドームを築いた後、土をかぶせて自然の洞窟のように見せかけた石窟寺院

のことである。中には高さ3〜4mくらいの見事な本尊(坐像石仏)が安置され

ており、前のお堂からガラス越しに拝観できる。本尊の写真を撮れないのが残念。

 

石窟庵を見上げる。元々は後の土盛だけで、前のお堂は無かったようだ。

 

 

石窟庵下のお堂と昨夜泊まったコーロンホテル方面を望む。

 

仏国寺

 

石窟庵から少しだけバスに乗り、世界遺産にも登録されている仏国寺へ。

 

仏国寺の山門

 

仏国寺は新羅により三国が統一され、国力が安定してあらゆる文化がまんべんなく

発達した時期(751年)に建てられたと伝えられている。その後、改修されたり、

焼失して復元されたりしながら現在に至っている。

 

文禄・慶長の役の放火の際にも、辛うじて残った紫霞門

 

  

(←)天王門に控えている四天王と(→)大雄殿

 

  

(←)ユニークな形の多宝塔(↑)薄い緑をベースにした色彩感のある建築様式

(→)面白い形をした木魚

 

  

 

月曜日の朝一番の参詣と言う事か、まばらな参詣客でゆったりと拝観。

 

 

三国窯

 

韓国の青磁器を焼いている登り窯を見学。

 

信楽焼きタヌキで有名な信楽にもこの形態の窯が沢山ある。

青磁に鶴の形を千個掘り込み、白粘土みたいなものを塗りこめて

焼き上げた壷等は結構見応えがあり良いもののように思えたが、

何十万円と高くてとても手の出るものではない。他の作品も見ていて

何となく落ち着くのだが、値段と見比べてしまい、「まだその境地・

身分ではない」と改めて実感した。

 

この後、アメジストの土産物店に立ち寄ってレストランに向かう。

 

昼食

 

  

レストラン「森林ガーデン」にて山菜定食。

中央写真の上の皿には、白菜、胡麻の葉、サニーレタスが乗せられ、

それぞれにご飯を乗せそれに韓国味噌を少し乗せて食べる。

以外に生の唐辛子が乗っており、味噌をつけて少しかじってみる。

先の方はピーマンのような感覚で調子に乗って食べているうちに

種の部分が出てきて、いきなり辛くなってきて最後まで食べきる事

は出来なかった。

 

河回民族村へ移動

 

 

高速道路の途中に立ち寄ったサービスエリア。

ここでソフトクリームを食べたが、結構あっさりしていて美味かった。

 

高速道路で移動中何気なく外を見ていると、小高い丘や山の中腹辺りに小さな

土盛があちこちで見られる。これらはすべてお墓らしい。韓国は土葬が主流で

人が亡くなると、出来るだけ見晴らしの良い高台にこうして葬るのだそうだ。

お盆になると、こういう所への墓参で、高速道路が駐車場状態になるそうだ。

またこの時期には、全国民4600万の半数が墓参もかねて移動するそうで、

高速道路などは大渋滞に見舞われるそうだ。

 

河回民族村

 

なんと2時間半バスに揺られてやっと到着。

ここは古くからの両班(ヤンバン=貴族・士族?)の集落で、当時の名残が

そのまま保存されている。日本で言えば「武家屋敷跡」のようなものだが、

ここはいまだに120余戸に約290人が実際に生活しているのである。

時期は知らないが、エリザベス女王が韓国を訪問した際に、ここで歓迎

レセプションが開かれ、それ以来大いに脚光を浴びることになったそうだ。

 

村の入口付近にある仮面広場?この村には庶民による両班を風刺した

河回タルチュムと言う民族遊戯があり、その時に使うお面をかたどった

トーテムポールのようなものが展示されている。なぜか富士フィルムの旗も・・

 

  

村入口の案内板(←)入口付近の家屋(↑→)

 

 

かぼちゃのツルが屋根から玄関の飾りになっている(←)

→は少し上級両班の邸宅か?

 

 

忠孝堂(柳成龍の宗家)入口(←)とその庭にある萬枝松(→)

この松は根元からいくつもの枝に別れている。

エゴマを刈り取る農婦。単なる風俗村ではなく生活感があるのが良い。

 

夕食

 

河回村からまた2時間近くかけて大邱まで戻って夕食。

 

 

夕食を摂ったレストラン「龍池峰」入口(←)とメニューのプルコギ。

もっと韓国風に辛いものを想像していたが、甘辛くてまさしくすき焼きである。

 

琴都ホテル

 

20時前に今夜お世話になる琴都ホテルに到着。

 

 

このホテルは、昨夜のホテルより格上でまあまあだった。(→)

部屋は19階で夜景も綺麗だった。(←)

 

 

 

20時過ぎから少し街を散策。ホテルを出てもあまり人通りも、店も少なく、

地下鉄の駅でも見ようかと思い地下道に下りて行った。するとそこは地上

とは別世界のように明るく、お店も人通りも多く賑わっていた。ここは

地下街の方がメインのようだ。少しばかり買い物をしたが、殆どの店で

日本語も通じ、日本円も使えそうだ。色々な店を見てまわったが、なぜか

写真屋さんが目立った。店先には家族での記念写真や、斜に構えた子供の

記念写真らしきものが沢山飾ってある。それと殆どの店先にはパソコン

があり、何人かのグループで操作しているのである。画面を見てみると

そのグループで撮影した画像を自分で操作して色々加工しているようだ。

カップルで撮影した画像に花柄の枠をつけたりと言う具合だ。

日本ではあまり見かけない風景で、日本でもやれば流行るので

はないかと思った。

 

 

 

帰りに同じ地下街の喫茶店に立ち寄り、コーヒとケーキを食べた(←)

私は手前のチーズケーキで、家内は奥のチョコレートケーキ。チーズの

方は日本のそれと同じようなもので食べやすかったが、チョコの方は

少し甘味が強くて、二人ででも完食できなかった。21時過ぎにホテルに

戻った。→は琴都ホテルのエントランス。

 

ホテル備え付けの絵葉書

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