2003年の釣行記録
日付 | 場所 | 狙い | 釣果など |
2003.12.30 | 三重白石湖
#弁天筏 弁天島沖側
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アオリイカ
ヒラメ サビキで何か
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なんとしても年内にもう一度行きたいとのことで、T氏と竿納めに出かけた。予約が遅くて1号筏、2号筏とも、グレ狙いのお客で一杯で弁天筏なら空いているとのことだった。少し迷って船頭に「実績は?」と聞くと、「今日(予約した日)もアオリが5〜6枚上がっているし、ヒラメも実績あり」と言うことで「2人」で予約を入れた。
いつものごとく3時に伊賀で待ち合わせて、5時過ぎには渡船屋に着いてしまった。この季節は夜明けが遅く、7時前の出船なので随分早い到着となってしまった。なんだかんだ言いながら出船時間となり、筏には7時半くらいに上がった。かなりの寒さを予想して、完全防寒スタイルで覚悟していたが、夜明けの一番寒い時間帯でもそんなに言うほどではなかった。 いつものごとくまずはヤエン仕掛けを投入し、続いてウキ仕掛け、ヒラメ仕掛けと投入して一休み。最近は竿にリールもセットし、ガイドの糸通しまで済ませているので、ここまでの手間は大変早く、楽である。もう老眼が入ってる私にとっては、朝の薄暗い中でこの作業は辛いので、前々回くらいからこのシステムを採用した。難を言えば、リール付きのまま竿ケースに収容するのがちょっと大変と言うところか。 しばらくはアタリもなく、朝食などを済ませて一心地ついた8時過ぎ、私のヒラメ竿に変化が出始めた。竿先を最初に少し叩いた後、ゆっくり押さえ込み、竿を少ししならせたままじっとしている。これではまだヒラメなのか、イカなのか全く判らない。しばらくするとまたグッと竿先を押さえ込むが、まだ派手な叩きはなくじっとしている。「ヒラメである」と信じて、ヒラメの気持になって餌を呑み込みやすいように糸を少し送り込む。そうして待ってる間に、なんと私の隣のヤエン仕掛けのの糸が派手に引き出された。ヒラメはアタリ出してから10分近く待っている。さて、どちらを優先にするのか迷ったが、どちらも少し待つことにした。それから5分くらい待っただろうか、ヒラメは呑み込むばかりであり、待ちすぎと言うことはないので、まずはヤエンから勝負することに決め、リールを巻き上げ始めた。これがまたロープに巻きつかれたかと思うほど重い。でも、少しづつ上がってくるし、時折逆噴射もあるので、イカである事には間違いない。ヤエンを準備して数回頑張って巻いたところで、フッと重みが消えてしまった。餌切れかと思いきや、まだまだ食べ始めたところだったのか、味の後頭部に2cm位のカジリ跡がある程度だった。大分待ったはずだったが、残念なことをした。ヤエン仕掛けのあっけない幕切れのあと、先ほどのヒラメ仕掛けに戻った。こちらの竿はまだ竿先を海中に引き込んだままである。イカだとすればもうとっくに「ご馳走様」状態で、竿のしなりもなくなっているはずと言うことで、「ヒラメか、あるいはイカ以外の何か」と確信して、遠慮なく巻き上げ始めた。ここは結構深くて、巻き上げるのにも時間がかかる。その間に締め込みで重みがあったり、少しフッと軽くなったりするので、「期待と不安」が交錯しながらやっと見えた姿は、左から右に走るヒラメの姿であった。T氏が準備してくれた玉網に納まったのが8時30分。なんと50cmの立派なヒラメ→であった。朝一番の獲物がこれで、もう何か安堵感のようなものが私の中には出来上がってしまった。今年は私が2枚目のヒラメで、友人のN君が前回にマゴチ50cm、その前はヒラメ43cmと、イカ以外の釣果が賑やかな年となった。 その後も別の場所のヒラメ仕掛けに何度かアタリはあったが、すべてイカだった。それにもかかわらず、イカのヤエン仕掛けやウキ仕掛けには何のアタリも出なかった。そういう時間が淡々と過ぎ、正午くらいにT氏のヤエン仕掛けの糸が突然引き出された。これもT氏が慎重に寄せ、やがてヤエンを投入し、何度か張り掛かりを伺いながら上がってきたのは、結構なサイズのアオリイカ(28cmオス)←であった。
その後、あまりに足元に落としたヒラメ仕掛けにイカが乗るので、ウキ仕掛けの棚を思い切り深くとってみたが、まるで効果なしであった。
朝一番のヒラメ獲得の安堵感からか、後はほとんど良いことがなかったのに、何か退屈することなく夕方を迎え、納竿と相成った。今日は天候も良く、長閑な釣り日和となり、良い竿納めができた。(ところが翌日から風邪を引いてしまい、正月は発熱も伴った寝正月を迎えたことも付記しておく) |
2003.11.23 | 三重白石湖
#2筏 赤灯側
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アオリイカ
ヒラメ サビキでアジ
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この3連休もこれと言った用件がなく、T氏を誘うも用件ありとのこと。S氏に連絡を取ると「行こうか」と言うことになり、当初は「日本海のほうで安くあげるか」と考えていたが、天候の状況も悪く先週に続きこちらへの釣行となった。予約の時には3号筏だったが、前日に「2号筏でも良いか」と言う連絡があり、「ラッキー!」と思いながら車を走らせた。
この日は我々二人と、別客4人の6名での相乗りとなった。我々は赤灯側の岸側半分と、岸側面の半分を割り付けてもらい、早速ヤエンとウキを1本づつ投入。そうこうする内にS氏がウキ仕掛けで早速の1ハイ目をゲットした。この日も朝一のゲットであったが、ここのところ朝一以降パッタリというパターンが多く、今日もそういう具合かと思いあまりワクワクしなかった。(実際そのイカを撮影する気力すらもなかった。) 少し足元で何か釣れないかと頑張っても見たが、今日は小魚すら集まってこなかった。 朝のワクワクしなかったのが当たってしまい、その後も何度かの気づかないほどのカジリがあった程度で、まったりとした時間が過ぎた。 そのまま時間が過ぎて夕方になった頃、いきなりS氏のひらめ仕掛けが騒ぎ出した。一度は穂先が海に突っ込んだものの、しばらくして元の状態に戻った。「またエソか」と思いながらも少し待つ。すると2回目の食い込みがあり、かなりしっかりと食い込んだようだった。それでも「まだまだ」と言い聞かせて待った。そして待つこと数分(最初の食い込みからは10分以上経過)、3度目のかなりしっかりした食い込みがあり、そろそろあげてみようということになりS氏が巻き上げる。何度かの締め込みを交わしながら上がってきたのは、43cmの立派なヒラメ←であった。 S氏の初ヒラメと言うこともあり筏の上は興奮覚めやらぬ状態で、ヒラメを抱えるS氏の口元もほころぶ→。 その直後その横に並べていた私のひらめ仕掛けも叩くようなアタリがあった。こちらも心の中で「しっかり待つのだ」と、はやる心に言い聞かせながら待つ。まず1回目のアタリは、少し餌を送り込んで見送る。そしてしばらく後に2回目のアタリ。かなりしっかりしたアタリなので、少しリールを巻いてみる。するとかなりしっかりした締め込みが感じられ、「これはもう掛かっている」と思い巻き上げ始めると、いきなり餌がすっぽ抜けた感じがして軽くなってしまった。無念のバラシである。 S氏のヒラメは、仕掛けの笠針が口の置くまで入っていたので大丈夫であったが、私のはまだ活きアジの体をくわえるのみで、まだ針まで至っていなかったようで、アジが針から外れてしまったようである。ヒラメは、アジを飲み込み始めるとかなりの時間をかけて飲み込むようで、アタリがあっても早合わせは禁物のようである。アタリさえあれば飲み込むのを待つのみで、安心して長時間待つ方が良いと思われる。 帰路S氏宅に立ち寄り、獲物を捌いた上、半身をいただいて帰った。翌日刺身で食したが、甘みと程よい歯応えがあって、実に美味であった。ご馳走様でした。 |
2003.11.15 | 三重白石湖
#3筏 赤灯側 岸側 |
アオリイカ
ヒラメ サビキでアジ |
この日はいつものT氏とS氏と私の3名で釣行。当初2号筏のつもりで、カゴ釣りも考えていたが、急遽渡船の都合で3号筏への変更となった。
この日も朝一6時40分にS氏が第一号をゲット←。これはまた幸先が良いと思いきや、その後はばったりあたりが遠のいてしまった。 一応折角買ってきたカゴ釣りの餌を使おうということで、赤灯向きに何度か流してみたが、小さなガシラや、海面に沸いていた赤い小魚ばかりでどうにもしようが無い状態だった。
そんな状態が昼過ぎまで続き、14時6分にT氏のヤエン仕掛けに久々にヒット→。
この日の釣果はこれだけで、私は見事にボウズ。 今シーズンもどうも調子が上がらない。 |
2003.11.8 | 福井
和田漁港 |
アオリイカ
ヒラメ サビキでアジ |
この日は会社の仲間8人(家族も含めて)での釣行であった。釣りもさることながら、釣り場で夕食にバーベキューをしようと言う事で、どちらかと言えばレクレーション色が濃いものであった。しかし、私はしっかりと「アオリかヒラメを」と念じてもいた。昼過ぎに10月4日に向かった、いつもの釣り場に到着。とりあえず来る途中で仕入れた活きアジをヤエン仕掛けで2本投入。その傍ら、初心者も居るので小あじのサビキもやっていたが、やはり暗くなるまでは釣れなかった。暗くなってからはパラパラ釣れたので、初心者たちもそれなりに楽しめた。ところで本命の方はと言えば、仲間の1人のアジ泳がせ浮き仕掛けに一度カジリあたりがあったのみで、あとはさっぱりであった。深夜1時ごろまで粘ったがその甲斐も無く撤収。 |
2003.10.25 | 三重白石湖
#2筏 赤灯側
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アオリイカ
ヒラメ サビキでアジ
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ここのところ小生の釣果が上がらず、釣行記をまとめる気力が無くサボってしまい、1ヶ月前の記憶が曖昧である。とりあえず画像だけを頼りに記録しよう。確か会社のO君といつものT氏の3人で2号筏だったと思う。
とりあえずこの画像は6時57分に撮影しているので、同じタイミングで私とO君が釣り上げたのだろうか。時間的にも筏に上がって間もないところから、幸先が良かったはずだが、そういう記憶もはるかかなたである。下のアオリはまだO君の仕掛け(右下にグリーンの針金)が掛かっているのでO君の釣果であろう。と言うことは上が私の釣果かな?ひょっとしてT氏のものか?私のだとすれば恐らくヤエンで上げたのだろう。 続いて右も画像は7時57分に撮影している。そしてこの入れ物はO君のもの、と言うことはO君の2ハイめだっただろうか?(すでに網の中にアオリが入っているのでそうだろう)
次の画像↑は12時24分になっている。これは明らかにT氏の獲物である。なぜならT氏お手製の3本足ヤエンを抱えているからである。アジの食われ具合も丁度良い感じだ。 最後の画像↑ははっきり記憶している。私のヒラメ仕掛けに掛かってきた憎きエソである。それもまた50cm近くある大物だった。最初の竿をはたくようなあたりは”ヒラメだっ!”と思ったものの、巻き上げるうちに多少の締め込みはあるものの「軽すぎる」と言うことで、姿を見るまでも無くエソであるとわかった。 |
2003.10.4 | 福井
和田漁港 |
アオリイカ
ヒラメ サビキでアジ |
土曜日(10/4)の朝、どうしても釣りに行きたくなり、1人で福井県は和田漁港に出かけた。夕まずめから深夜までを狙おうと昼過ぎに自宅を出発。草津からだと100kmちょっとなので、午後2時前に出かけて3時間ほど車を飛ばし、五時前には到着だ。途中でアミエビブロックのみを購入し、まずは餌にする小あじを狙う。と言えばお察しの通り「アオリイカ」狙いであるが、ここはもう一つの楽しみとして「ヒラメ」がある。3年前の秋に、なんとヒラメを2枚と言う釣果(下図参照)をあげているのである。 五時過ぎからまずはサビキ仕掛けを出したが、一向に小あじの姿が見えない。周辺の釣り客にも上がっている様子は無い。先客が「夜になれば釣れる」と言うのでその言葉を信じて、イカとヒラメ狙いの竿の準備を先にしておく。そしてまたボチボチアジを狙うが、さっぱり来ない。最初は→図の屋根下から狙っていたが、「屋根の左のほうでパラパラあがっている」との情報を得て、そちらに移動。数投するも気配は無いが、お隣ではパラパラあげているのでしばらく粘っているうちに、こちらにもパラパラ上がり始めた。なんだかんだで20匹ほど揃ったので、こちらも本格的にA地点とB地点の間に陣取ってヤエンとウキと足元にヒラメ仕掛けを投入。一度はウキがパタンと倒れて妙な動きをするのであげてみると、アジの首筋に可愛らしい噛み跡があった。どうも小さいイカがちょっかいだけを出しているようだ。21時くらいに屋根の下で釣っている人が15cm位のイカをあげた。また、サビキに蛸が引っかかってあがってきたようだ。その後屋根の下の人が引き上げたので、変わりにそこに入れてもらった。ここはA地点で「まっすぐ沖数メートルでヒラメもあがるよ」と言われて、期待を込めたが、深夜2時まで粘ってまたもやイカのかじりが1回あっただけの結果に終わった。しかし、気配は十分に感じ取れた釣行で徒労感なく帰路に着いた。 |
2003.9.27 | 三重白石湖
#2筏 赤灯側
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アオリイカ
ヒラメ サビキでアジ
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いよいよ秋のシーズン到来!(少し早い気もするが)と言うことでT氏と9月27日に釣行した。釣行先はいつものごとく三重は白石湖、竹丸さんである。まだサイズが小さいとのことで、なんとあの広い筏を二人で占有させてくれた。もう大分夜明けも遅く、出船は五時半とのことだったが、少しゆっくりしすぎたのか、五時半丁度の到着になってしまい、先客を待たせてしまい申し訳ないことをしてしまった。やはり30分以上前には到着しなければいけないと反省。 到着するや否や、待ちくたびれた先客と一緒に出船し、6時ごろの筏上がりとなった。T氏と私とそれぞれ1本づつヤエン仕掛けを投入し、2本目の準備をしていると、いきなりT氏のリールが鳴り出した。しかしいまいち食いが浅いのか、寄せられず逃げられた。 しばらくしてまたT氏の沖向きの竿にアタリがあり、寄せようとするが、途中でリールが巻けなくなり、どうも根に潜られたようで上げられず。 午前中は私にもT氏にも数回のアタリはあったが、こんなことの繰り返しで釣果には至らずであった。 私は浮き仕掛けも投入していて、一度は実にはっきりしたアタリがあり、何とか取り込みたかったが、ギャング針が上部の錘に絡んでいてイカに掛からずアウトと言うこともあった。ヨレ癖のついた仕掛けは新しいものに変えておかなければいけないと痛感した。 次に私の沖向きのヤエン仕掛けに、はっきりしたアタリがあった。かなり寄せてから慎重にヤエンを投入し、軽く合わせてみたら、ガッチリかかった手ごたえがあったものの、更に巻こうとするがどうにも巻けない。どうも投入したヤエンが何かに食い込んでしまったようだ。よって、またもや無念のバラシの上にヤエンを海の神様に献上してしまった。 今日は天気は抜群だが、どうにも風が強くて釣りづらい日になってしまった。昼過ぎに強風に辟易しながら仕掛けを投げなおそうとして赤灯向きの竿を巻き始めると、少しばかり重みを感じた。まさかと思いながらも、とりあえず慎重に巻いているとやがてアジを抱いている可愛らしいイカの姿が見え、慌てて糸を少し緩めてヤエンをゆっくり投入。私のヤエンは先ほど海に献上してしまったので、T氏のヤエンを拝借してのトライである。ヤエンがイカに届いたのを確認して、少し合わせてみると、水中にスミを吐き出した。よっしゃ!とばかりに巻き上げると、長い足の先の方にギャング針にちょこっと掛かっているだけで危ないところであった。12:30アオリイカ16cm、オス↑だった。 この直後、いつものごとくヒラメ狙いの捨て竿にしておいた竿が大きく揺らぎ始めたではないか。まずは左に振れてパタパタと叩いて、竿が弓なりのまましばらく止まった。これは完全にヒラメだと思い、そのままゆっくりのませる為にまつこと3分。ゆっくり竿が左に振れるのを見て、「ぼちぼち飲み込んだか」と判断して軽くあわせを入れて巻き上げる。重みと同時に少しの締め込みを感じた。しばらくすると水面から1mくらいのところに魚影が見え始めると同時に、いきなり横に走り出し、その衝撃で針が外れてしまった。ちらりと見せた魚体はヒラメではなく、どうも30〜35cm程度のシオ(カンパチの子供)で、スレ掛かりだったようだ。餌のアジを狙っているうちに、針に引っかかってしまったのだろう。クッソー!惜しいことをしてしまった。 本日も、これまたいつものごとく、待ち時間で餌にするアジ狙いでサビキでも遊んでいた。こちらの方はアジはさっぱり音沙汰無かったが、オキアミを付けてチョイ投げすると、手のひらサイズのチャリコが数枚、足元では子供の手のひらサイズのカワハギが数枚あがり、一応キープしておいた。 そんなこんなで退屈はしないですんだが、どうにも強風が止まずに、4時半には引き上げることにした。 いつもなら持ち帰らない小魚も、今日はアオリイカが小さいの1ハイだけなので、賑やかしに持ち帰ることにした。そのときは「煮魚にでも」と思っていたが、陸に上がって船頭に「チャリコなどはどうしたら美味いか?」と聞いてみると、「それはなんと言っても干物だわ〜」と言うので、一度チャレンジしてみようと決意して帰路に着いた。 いつもより2時間近く早い切り上げなので、帰宅してもいつもより随分楽であったが、なんとなく気力が出なくて干物作りは翌日になった。作り方がよく判らなかったので、インターネットで「干物の作り方」と言うキーワードで検索し、いくつかのサイトを覗いて調べてみた。ほとんどのサイトが「アジの開き」であったが、どんな魚でも大丈夫とのことで、その作り方に習った。そして出来上がったのが→のとおり。捌き方はお恥ずかしい次第だが、味のほうは絶品であった。作り方は非常に簡単なので、皆さんも是非お試しあれ。 |
2003.7.12 | 三重白石湖
#3筏 赤灯側&沖向き
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アオリイカ
ヒラメ 青イソメで何か
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いつも一緒に行くT氏が、今週の7/18に行くとのことだが、私はその日はどうにもならず、今シーズンも終わりかと思っていました。しかしなんとも納まりのつかない私は、会社のO君に声をかけてみると「行きたい」とのことで急遽7/12の釣行が決定した。今年の梅雨は雨が多く、天候には不安があったが、比較的南の方はましな予報が出ていたので、躊躇無くいつもの竹丸さんに予約した。一度3号筏で赤灯向きを攻めてみたかったので聞いてみると、何とか入れると言うことで、これまた今回の楽しみの一つに加わった。
7/12深夜1時にO君が私の家に到着し、今日は一気に白石湖を目指す。今回は困ったことに、「筏に備え付けのアジがいない」とのことで、行く道中でアジを調達しなければいけなかった。いつものごとく42号線のネオンのにぎやかな餌屋さんに立ち寄り、アジを購入しようとしたら「今日は豆アジしかない」と言われ大ショック。渡船屋でもないとのことなので、何か「活きアジ供給か流通ルートの問題」でもあったのだろうか?でも何も無いでは釣りにならないので仕方なく20匹を購入し、すぐ次の餌屋さんに移動。諦め気味に「活きアジありますか?」と聞くと女性店員さんが元気な声で「ありますよ〜」、思わず「ええっ、豆アジじゃないの?」と聞くと「元気な普通のアジですよ」と言われ、迷わず「40お願い」と答えた。 なんとかアジも調達でき、意気揚々と4時過ぎに渡船屋さんに到着。いつものごとく船乗り場は賑わっていた。いそいそと荷物を降ろし、船に積み込むや否や出船と相成った。 5時前にはもう筏の上で準備に入れた。同行のO君はアオリイカは初めてとのことで、仕掛け作りなどを少しレクチャしながら、5時すぎには第1〜2投を投入。もちろん方向は赤灯向き。しばらくして、きっちり赤灯向きのリールが鳴り出す。これは幸先がよいと思うより、アオリイカ・デビューのO君の手前、なんとか上手く取り込まなければと言う気負いがあり、慎重に慎重に、ゆっくり巻き上げていった。まだ少し早いかなと思うが、適当なタイミングでヤエンを投入し、しばらく同じような調子で巻き続け、そろそろと思ったところで少しあおってみると、ずっしり重く「針が掛かった」と言う感触を得て一気に巻き上げてみごと5:20にランディング。結構良い形で、アオリイカ28cm、オス、850g↑だった。玉網の中でヤエンはすでに外れており、どこに掛かっていたのかは不明。なんとか面目を保てたと同時に、本日のボウズは無くなったと一安心。でも次の瞬間「今日はいったい何杯上がるのか」と贅沢な目標に切り替わっていた。 しかしその後アタリが遠のき、1〜2回のアタリがあるも、根に入られるのか、うまくあげることができない。この筏でいつも釣っている人に聞くと「ここはアタリは多いけれど、根も多くて上げるのが難しい」とも言っていた。一度はO君の竿にアタリは来たが、巻いているうちにフッと軽くなり、餌を離してしまったのかと思いきや、糸の高切れであったということもあった。この筏の岸向きもよいポイントなのだが、岸のほうに糸を数十メートルも出された場合は取り込み不可能とも言われていた。 10時過ぎに私の岸向き竿の糸の向きがおかしいので、投げなおすべく糸を巻き始めると、少し重みがあった。これはひょっとしてと思い慎重に巻き上げるが、時折伝わる生体反応がアオリイカのものではなく、細かい引きみたいなものがピクピクと言う感じであった。でもアジの引きよりはずっと重く、仮にアオリイカでも小さいものだろうと思いつつ、念には念を入れ適当なところでヤエンを投入した。それが正解で、なんとかわいらしい15cmアオリイカオス→であった。 そうこうするうちに、また私の岸向き竿のリールが激しく鳴り始めた。かなり威勢良く糸を引き出したので、少しサイズにも期待が持てた。まだO君にはアタリはあったもののまだ上げた経験が無いので、2〜3回巻いたところで「やってみるか?」と言うことでO君にバトンタッチした。少し糸が多く出ており、かつ初めてのことでかなり時間をかけて慎重に寄せている。少しばかり「余り時間をかけすぎると餌を食い尽くされてしまう」ことも気にはなっていたが、「今日はもう大小二つがあがっているので」余裕があったのだろうか、黙って見守った。やがて適当なところでヤエンを投入し、5〜6回巻いたあたりだろうか、「少しだけあおってみて」と言った直後、竿が逆Uの字になり海に突っ込んでゆくのを見て「絶対に緩めないで、強引に巻き上げろ」という言葉にO君は必死の形相でリールを巻いていた。やがて水面には煙幕が広がり、見る見るうちに3m四方は真っ黒になっただろうか。これだけでも良形は判るのだが、煙幕のおかげで姿が見えない。やっとのことでアオリイカの姿が、黒い水面から少しだけ現れ、イカの背後から玉網を入れようとした瞬間、殺気を感じたのかアオリイカは墨を思い切り噴射し、玉網から外れた。私はその飛沫を浴びながらも、「あれ〜っ、タモ入れ失敗か!」と呆然としようとしたが、O君は「まだ掛かっている!」と声ををかけてくれ、気を取り直し今度こそ確実に背後から掬い上げた。10:25のことだった。こちらは外套膜の内側に、ヤエンの先の方のギャング針の一本がしっかり食い込んでいた。検寸してみると31cm。私はまだ28cmが最大記録であり、これが記録塗り替えと言いたいところであるが、やり取りから釣り上げまでO君に任せたので、O君の記録かな。なにはともあれ、31cm、オス、1050g(わずかにキロ・オーバ)↓をゲット。前回のヒラメに続き大満足である。(釣り上げてもなおアジを食べ続けてました)
今日はもう十分満足できる釣果であったが、周囲の筏やカセでは「8ハイあがっている」とか私の釣果よりいいところが多いので、何とか頑張ってあと数ハイは上げたいと意気込んだが、とにかくアタリがなくなってしまい、どうしようもなかった。船頭が「ヤエン仕掛けでも放置せず、絶えず誘うように!」と言われ、チョコチョコと動かしてみるも成果が無かった。暇つぶしのキス狙いも、15cm位のものが2匹しか釣れず、お土産にせずリリース。 と言う状態で、納竿の時間が到来。今日は緊急会議とかでいつもより早い納竿になり、慌てて片付けて陸に上がる。お隣の1号筏では、グレ狙いのお客さんが良形のグレをたくさん釣り上げていた。 今シーズンはこれで終わりかな?もう一度は来たいなぁと思いつつ帰路に就いた。 |
2003.6.21 | 三重白石湖
#2筏 赤灯側&岸向き |
アオリイカ
ヒラメ 青イソメで何か |
いつも一緒に釣行するT氏と、前から「一度平日に釣りに来たい」と話し合っていた。丁度私も先週は土日とも仕事で、今週の金曜日なら何とかお休みさせていただけそうと連絡を入れると、T氏も何とかなりそうと「平日釣行」に意気込んでいたのだが、それに横槍を入れたのが「台風6号」。今年は早くから台風の来る年である。台風に備えて筏を一時撤去し、金曜日に再設置するというのである。こればかりは仕方がないと諦め、いつものごとく週末釣師となった。
これまたいつものごとく2時に合流し、今日はいつもより早く4時ごろには渡船屋に到着。先客はもう数名到着していた。荷物をおろし、少ししたら「もう船を出すよ」とのことで、4時半頃にはもう筏の上だった。何か得したような気分である。 さてイソイソと準備を始める。私は少しもたついて、ふとした瞬間に穂先に少し負荷がかかり、穂先を折ってしまった。これは幸先が悪いなあと思いながら、別の竿に仕掛けを作り直すうちに、T氏はすでに第一投を放り込み2本目に取り掛かろうとしていた。ところが、一投目のリールがいきなり唸り始めた。いきなりイカが乗ってきたようで、慎重にヤエンを投入し無事ランディング。胴長24pの立派なオス→である。時間は4時50分だった。 これは大変、今日は忙しくなるぞ!と思い、わくわくしてアタリを待つも、一向にその気配がない。その後2時間、3時間と静かな時間が過ぎた。どうも通りすがりの1ハイだったようだ。 今日はこんなこともあろうかと、青イソメを1ハイだけ用意してきており、暇つぶしにチョイ投げしてみた。何の期待もせずにそろりと巻いてみると、いきなり穂先をひったくるようなアタリがあり、軽くあわせて巻いてみると、結構重いではないか。巻き上げてみると何と立派な24cmくらいの綺麗なキス←が上がってきた。 アオリの方は一向にアタリが無いので、しばらく投げ返していたら、こちらの方は好調で、ベラも混じり結構なお土産になった。 そうこうするうちにお昼も過ぎ3時ごろだったか、アタリがあったわけでもなくT氏がヤエン仕掛けを巻いているときに、それを見ていた同乗の人が「アオリが乗ってるよ」と言った。T氏は言われるまで気づかなく、言われてからも「小さいので無理かも」と言いながらとりあえずヤエンを投入。何とかうまく掛かって16cm→とかわいらしいアオリを追加。私の釣ったキスと一緒に記念撮影。 プロセスはどうあれ釣果があったことで、少し気合が入った矢先に、いつものごとく足元に落としていた捨て竿のヒラメ仕掛けの鈴がシャンシャン鳴り始めた。飲ませ餌に使っているアジが元気に鳴らすことはあるのだが、この鳴り方は少し違う。でもここは実績があるだけに、ヒラメの可能性も捨てきれず、じっくり待つことにした。やがて穂先をたたくことがなくなり、「外れたのかな」と半分落胆したような、「針に掛かっていてもエソかな」とか色々な思いを錯綜させながら、そろりと巻き上げに掛かった。最初少し重みがあり「何かは掛かっている」と確信したが、少ししてフーッと軽くなり「やっぱりエソかぁ」と思った。最後に少しの締め込みがあり「おっ!」と思って姿が見えたときに「ヒラメやぁ〜!」と思わず声を上げてしまった。その後はもう記憶に無いほどの「興奮の坩堝」だった。玉網に収まってあがったのは念願のヒラメ君。それも50cm↓の大物で大大大満足であった。 お腹が白くて、正真正銘の天然物である。その後はまたまったりと静かな時間が過ぎ、何の釣果も無く納竿の時間が来た。 肝心のアオリイカは釣れなかったが、今日はこの偉大な外道(と言っても一応捨て竿でも狙っていたので外道ではないかな?)に大満足で帰路についた。帰宅してスグに、切れない包丁で五枚におろした。TVなどでの見よう見まねでチャレンジしてみたが、意外とうまくエンガワまで綺麗に捌くことができた。翌日家族で食べたが、「こんな分厚いエンガワはめったに食えないぞ!」とか「これが天然物だぞっ!」と熱く語っているのに、他の3人はそんなことお構いナシに「旨い旨い」と平らげてしまったのである。まあいいか・・・ |
2003.6.7 | 三重白石湖
竹丸弁天筏 → #1筏 赤灯側 |
アオリイカ
ヒラメ |
このシーズン、本当なら毎週でも通いたいところだが、まだ長期出張が続いている関係で前回の釣行から1ヶ月近くも空いてしまった。今シーズンはまだ前回の1ハイのみと言う貧果のため、どうにも力の入った釣行ではあったが、左のような風景写真でお茶を濁すようでは、結果もご推察の通りである。
今回は出張帰りの東京駅で船頭より不在着信が入っており、何のことかと思い折り返し電話すると「予約している弁天筏で赤潮が発生している。#1筏なら、五人乗りでいけるけどどうする?」と言うものであった。どうしようかと同行するT氏にメールを入れたが返信が無い。仕方なく「それでもOK」と言うつもりで電話すると、「夕方には赤潮もなくなっていた。」と言う事で、予定通り弁天筏(↑弁天筏からの風景。左に見える島には鳥居があり、弁天島と呼んでいるようで、その名前から弁天筏になっているのだろう)での釣行と相成った。 いつものごとく家を出発し、T氏と途中で合流し、今日もまた4時過ぎには渡船屋に到着したが、渡船屋はもう先客でにぎわっていた。今日はこのあたりでキス釣り大会があるようで、船頭の船には「巡視船」の旗がたなびいていた。五時前には出船し5:15頃から釣り開始。期待を込めて準備をして、仕掛けを投入するも、海も竿も静かで穏やかな時間が過ぎる。昨夜は二人とも、ほとんど睡眠がとれず、二人ともスヤスヤ。 7:30頃目が覚め、待望のアタリが。仕掛けはT氏の試しのリュック針の竿である。リュック針の場合は、乗ればスグにあわせるものと思い、待たずに思い切りあおってみるも残念ながら掛からず。後に痛恨のアタリとなろうとは、このときは知る由も無い。 今日の天気予報は、午前0%、午後20%とのことではあったが、昼前からパラパラと降り出し、一時は夕立のような大粒の雨が降り出した。最初は合羽だけでしのいだが、たまらず私はトイレの中で雨をしのいだ。しばらくすると雷まで鳴り始める始末であったが、何とか頑張って釣りを続けていた。隣の筏では、釣り仲間らしい7〜8人がバーベキュー大会を始めたが、雨で忙しそうであった。 そんな状態の中、全くアタリもないまま時間が過ぎる内に、ふと辺りを見回すと海面がすっかり茶褐色ではないか。これが船頭の言っていた「赤潮」であり、しっかり今日も発生してしまった。これはたまらないと思い、船頭に筏移りを頼み、一時半頃一号筏に相乗りさせてもらうこととした。筏移りの船から見ていると、赤潮は数メートルの帯状で何百メータも続いているようで、弁天筏はその帯の中に見事に入ってしまい、その他の筏はその帯から外れていて無事だったようだ。 これまた大正解で、移った直後二時ごろにT氏にアタリがあった。残念ながら引き寄せ中にバラしてしまったが、アタリがあるだけでも大きな違いである。丁度三時にまたもやT氏がなにやら格闘している様子。駆け寄るともうヤエンも入り、スミも吐き出し取り込み寸前。足元に合った玉網を取り上げたが、足一本辛うじて針がかかっているようで、慎重に背後から静かに網を入れて無事ランディング。胴長28センチのきれいな雄(→)。筏移動の甲斐があったと言うものだ。次は私の番か? ・・・と思いきや、またまた緩慢な時間が淡々と流れ、その間またもやしっかり睡眠をとる始末であった。そんなこんなで、十八時前になり、泣く泣く竿を片付ける。 この日、他の筏では赤潮の影響は無かった(と言うより、赤潮を逃れたイカが周囲に散ったかも?) 本日の教訓はやはり「赤潮」である。「このシーズンには赤潮の危険性がある」と言うことと、「船頭の言うことは素直に聞く」と言うことであろうか。(朝から赤潮ならこの筏には乗らず、決して船頭の言うことを無視したわけではないのだが・・・) |
2003.5.10 | 三重白石湖
竹丸#3筏 赤灯反対側 → #2筏 赤灯側 |
アオリイカ
ヒラメ |
前回(↓)の思いを晴らすべく、仕事の方も何とか調整し、本日はT氏と釣行。今日は竹丸の#3筏で、当初は4人相乗りと聞いていたが、しばらくしてまた2名を運んできて6名の相乗りとなった。最初4名の相乗りで、そのつもりで店開きをしていたので、気持ち的に随分窮屈になってしまった。また、できれば赤灯側と思っていたが、成り行きでそれとは反対側になってしまい、何となく出鼻をくじかれた感じであった。でも、客の我々も辛抱しながら、渡船屋さんにも繁盛してもらわないと、我々の楽しみの場も存続できないので複雑な心境だ。今日もまた五時前には出船し、五時半頃から竿を出す。
6時ごろいきなりT氏のヤエンにアタリ。これは根に入られてしまい、惜しくもバラシ。
その内に船頭がやってきて、「他の筏の客が帰るので、筏を乗り換えるか?」と言われて、「もちろん移動する」と即答した。乗り換え先は先週と同じ#2筏。1時半頃移動して、我々二人は迷うことなく赤灯側にアジを投入。 2時前に何と早速田川氏にアタリがあるも、少し食いが浅くバラシ。引き続いて私にもアタリ 3時ごろにも私のヤエン仕掛けにアタリがあり、今度こそはと慎重に慎重に引き寄せヤエンを投入。何度か針がかりを確かめるため小さく竿をあおり、3度目くらいでかなりきっちりした重みを感じると同時に、海面近くでスミを吐いたのでもう感動の絶頂である。思い切り巻き上げようとすると、リールが「ジーっ」と大きな音を立てた。慌てていて、ドラッグを閉めるのを忘れていたようだ。感動のあまりの慌てぶりそのものである。これまた慌ててドラッグを閉めなおして、何とか引き上げ、玉網に納まったのは、何とかわいい19cmオスのアオリイカであった。でもこれは念願の今年初物で、私には何よりの喜びであった。 その後も数回のアタリはあったが上がらず。4時前くらいからは静まってしまい、納竿の6時半まで何のアタリもなく過ごしてしまった。私は何とか小ぶりながらも初物をゲットして満足であった。 |
2003.5.4 | 三重白石湖
竹丸#2筏 赤灯向き |
アオリイカ
ヒラメ |
昨年9月20日から、遠く遥かな福島市の修羅場プロジェクトのために長期出張に借り出された私は、昨年の超ハイシーズンを棒に振ることを余儀なくされてしまった。その秋を悶々とした気持で、次から次へと降って沸いてくる仕事をただひたすらにこなす日々を過ごし、やがてまためぐってきた春のアオリ・シーズン。このシーズは絶対に逃すことはできないと、まだ続いている仕事を何とか抜け出し、勇んでの釣行であった。いつも同行するT氏は5月2日に釣行しており、「4ハイ上げた」とのことでお休み。と言うことで今回は、同じプロジェクトで同じ思いをしているN氏との釣行となった。
いつものごとく(半年ぶりではあるが)、午前1時過ぎに自宅を出て、N氏宅(滋賀県水口町)で合流し、一路白石湖を目指す。四時過ぎには渡船屋「竹丸」に到着したが、船着場はもう賑やかなもの。久しぶりの船頭と挨拶。相変わらずの愛想で歓迎してくれた。もう予約者全員が「今や遅し」と集合しているのを見て、少し早めだが五時前には出船し、五時半にはもう筏の上の人となった。筏ではこれまたGWの最中であり、釣り客の方もハイシーズンで、大きい目の筏ではあるがそれに9人の相乗りとなった。あまり竿が出せないのは覚悟の上だったが、なんとか譲り合いで楽しめそう。 いそいそと仕掛けを作って、ヤエン第一投を投入。さて次の仕掛けをと次の竿に手をかけるや否や、一投目の竿のリールが鳴り出した。じっくり待っている間に、同行のN氏のウキ仕掛けにもアタリがあり、こちらはあっさり玉網に収まり、本日の一ハイ目となった。胴長21cmオス(←)の立派なものである。5:40頃のことであった。さて私のヤエンのほうはと言えば、そろそろと思いゆっくり巻き上げるが、しっかり筏の下に入り込まれてしまい、ヤエンを投入してイカに到達したあたりにフッと軽くなってしまった。糸の角度が垂直すぎて、ヤエンが早く落ちてしまい驚かせてしまったのだろうか?無念のバラシとなってしまった。あがって来たのは、針先にぶら下がったヤエンのみで、アジは持ち去られていた。そしてそのヤエンもプラプラしていて取り込む直前に針から外れて海にポチャン。ヤエンまで献上してしまった。 今日は調子がよさそうと思っているうちに、6:10頃私のヤエンに鋭いあたり。パンパン竿をたたくので、「これはイカではない」と思って、ヒラメかマゴチか、はたまた小ぶりの青物か、最悪エソかも?と期待と不安ながら強引に巻いていると、海面まで来てブシュッとさよならの挨拶をして海に帰っていった。なんとまあ、立派なアオリイカだった。なぜ少しでも「アオリイカかも?」と思わなかったのだろう。アレだけ強引な巻き上げにも着いてきたと言うことは、どこかでヤエンを入れておけば掛かった可能性も大きかったかと思うと、悔しさ倍増である。今から思えばこれが悪夢の序章であった。 7:10頃だったか、N氏が竿を持ってなにやら頑張っている。どうもまたアタリがあったようだ。これまたあっけなく私の差し出す玉網にすっぽり収まった。N氏2ハイ目の胴長20cmメス(→)アオリである。食べるのには丁度美味しいサイズである。私も含めて結構なアタリがあり。今日はいったい何ハイ上げるのだろうと期待させる出足であった。 その後しばらくは緩慢とした時間が流れたが、10:00丁度、私のヤエンに待望のアタリ。しかし今回は明らかにロープをうまく引っ掛けている。ヤエンを投入するまでも無くしっかりロープバラシ。落ち込みはじめの私であった。 10:40頃、久々に私のウキ仕掛けにアタリ。ウキが消しこまれるだけでなく、竿を大きくしならせて糸を出して走ってゆくと言う大胆なアタリであった。そのアタリを見て直感的に大丈夫と思ってしまったのか、焦ってしまったのか、早めに大きくあおって針を掛けようとしてしまい、結果早合わせでバラシ。痛恨の五連敗となってしまった。落ち込み気味の私であった。 12時丁度にまたヤエン。落ち込んではいられまい、今度こそはと万全の態勢で十分待って臨んだが、巻き始めから重くない。アジがちょっとかじられただけ。更に落ち込んでゆく私であった。 13時丁度、7回目のアタリ。「またヤエンかいな」と諦め気味。「でも何とか!」と気合をいれ、かなり寄せてヤエン投入。かなりきつい締め込みにも耐えたのでフックしたと思った直後、またもや重みがフッと消えた。ヤエン針に掛からず餌切れの様子。せめてもの救いはヤエンが無事だったこと。そんなことが「救い」と思われるほどに諦め気味の私がそこにあった。 16時頃、平目仕掛けにロープがからみ、それをほぐしている時にさりげなくヤエン仕掛けを探ってみると重みがあり、イカが当たっていた。いつ頃乗ったやらわからないまま、適当にやりとりしてかなりよせられたのでヤエン投入。諦め気味ではあったが、少しは「何とか」と言う気持もないではない。でもそんな気持は数秒後にあっさり消し飛ばされた。やけ気味の八度目の悪夢。 と言う状態で納竿の時間が到来してしまった。今日はなんともお恥ずかしい八回ものバラシとなった。中でも一度はウキのアタリで、これが取り込めなかったのは痛恨の極みである。残り七回の内三回は正面からの障害なし状態で、ただただ我が未熟さを恨むのみ。のこり四回はロープ、根がかりの言い訳はあるが、ヤエンの名人とはそう言う状態への対処ができる人を指すのであろうか?この思いは近々晴らさねばと思いつつ帰路につく私であった・・と言うことで↑に次回に続く。 |