前回の釣行以降、5月のGWも含めていろいろと忙しくて釣行は叶わず、悶々としているところ、5月9日にいつものT氏より連絡あり。こちらから連絡しよう思っていた矢先である。話はトントンと進み5月11日の釣行が決定。その時の11日の天気予報は降雨確率70%の雨模様。「雨でも行こう」と固い決意であった。ところが、当日が近づくにつれ、予報が上向いて来て、結果的に出船時間には雨は上がり、筏の上では雨どころか、すこぶる好天の上、厄介な風も殆ど無いという格好の釣り日和となった。
いつもの伊賀PAで2時に落ち合って、東名阪〜伊勢自動車道を経由し、勢和多気ICから国道42号を南下。渡船屋さんには4時前に着いてしまった。まもなく船頭がやってきて、5時出船の予定が4時半くらいに出船。何か得をしたような気になる。
↓の画像は、筏に向かう船から見たまだ薄暗い朝の風景。デジカメは景色に対してもストロボで勝負を挑んでいたので、出来上がりは真っ黒け。随分とガンマ補正を施してやっとこの画像。幻想的な綺麗な風景だった。
5時前には筏に上がったが、この時期もうすっかり明るく、準備するには十分であった。
#2筏に上げてもらい、二人は赤灯に向かって右側がT氏、私は左側に陣取った。久しぶりで少し手間取ったが、せっせと準備して6時前には仕掛け投入。隣の#1筏では、早くも1ハイ目を上げた模様。今日こそは何か調子が良さそうな予感。思わず力が入ってしばらくして6時20分頃、T氏・ウキ仕掛けにあたりがあり、無事取り込んで1ハイ目ゲット。赤灯向き50m沖あたりでヒット、24.5cm雌。この季節のレギュラーサイズだ。私も慌てて、2本目のウキ仕掛けをセットして投入。3本目にヤエン仕掛けも投入。今か今かと待っていたが、なかなか次が来ない。睡眠不足気味の私は少し居眠ってしまった。1時間くらい経って目覚めたのは9時ごろ。すると、8時半頃T氏がウキ仕掛けで2杯目をゲットしたとのこと。先ほどと同じく、赤灯向き30mあたりで23cm雌。
その後、しばらく気配が失せた。
今日はT氏が背もたれの高い椅子を購入してきたので、その具合を確かめるべく座らせてもらった。頭が安定し、すこぶる気持ちが良くて即座にまたまた睡眠。目覚めたのは12時半頃。
昼食を取っている時に、T氏のヤエン仕掛けのリールが鳴り出した。穂先につけた鈴の音と、このリールの音はなんともいえない響きで、これを聞くと胸が高鳴り、期待で胸が膨らむのである。「一度、初めからヤエンを投入してみようか」と言うことになり、ヤエンを投入してからやりとりに入る。しかし、ヤエンはそんなにするする滑るものではなく、海に消えては糸にかかって上がってくる、少し穂先を振って沈めてはまた・・・ということを繰り返した。だいぶ巻き取った所で、やっとヤエンがイカまで到達し、フッキングした。最後まで慎重にやりとりし、タモに入った。タモの中から思い切りスミを噴出し、私のズボンに勲章がちりばめられた。濃紺のズボンだったので、それほど目立たないが・・・12時50分頃、26.5cm雌で、今回最大の獲物。
それにしても、私の方はサッパリで、あたりすらない淋しい状態。今日ここまで来る道中の自動販売機で飲み物を購入した際、抽選で「もう一本どうぞ」と言う奴に当たってしまい、それで運を使い果たしてしまったのだろうか。
とか何とか思いつつ過ごすうち、3時頃、私のひらめ狙いの竿の鈴が鳴り始めた。また元気なアジ君が鳴らしているものと思っていたが、竿がやがて水面にめがけて大きくしなり始めた。またエソかもと思ったが、エソなら竿先をパンパンをはたく。今回のは、竿がしなったままじっとしている。それもかなりの重量感である。恐らくヒラメだと思い、しばらく糸を送り込んでから少ししゃくって見たが、どうも餌がすっぽ抜けたらしい。無傷のアジが上がってきた。イカなら後頭部に噛み跡があるだろうしそれもない。あわせが早すぎたのだろう。実に悔しいが、これも未熟がなせる技である。
あまりに良い事が無いので、ふてくされ気味で暇つぶしに買ってきたアオイソメをつけて、少し投げて見た。投げて置き竿にすると、かわいらしいヒトデが上がってくるので、ゆっくり引き釣りを試して見た。時折、クイッとあたりはあるが、殆どがガッチョ。一度だけ手ごたえの大きい当たりがあり、上げて見ると22cmのキスと同サイズのエソ。キスは結構立派だった。勢い込んで続けるが、ナカナカ続かないまま餌切れ。
16時ごろ、私のヤエン仕掛けを投げなおすつもりで巻き上げると、なんと重量感と、イカ特有の逆噴射がある。「やっと私にも春が」と思って慎重にやりとり。これまた早めにヤエンを投入し、見えるところまできたところで気持ちばかりのあわせを入れたが、これが足りなかったのか、タモを入れる直前で針ハズレ。「う〜ん、悔しい〜!」。
これに勢いづいたか、17時前にも私のヤエン仕掛けにアタリ。でも、大変鋭角的なアタリで、イカではないかも知れないと思った。でも、とりあえずリールが止まるまで待って、おもむろに巻き上げにかかる。しばらく巻き上げるが、重いだけでイカの逆噴射がない。おかしいと思いながら巻いていると、根に入られたのか、巻き上げられなくなった。てっきり「エソがくわえて根に入った」と思った。ここで強引に糸を切るのも悔しかったので、しばらく放置しておいた。15分くらいだっただろうか、再度リールを巻いて見ると、なんと重いながらも巻き上げられるではないか。なおかつ、今度は逆噴射がある。「やった!」と思い、慎重に巻き上げるとすぐにイカの姿が見えた。すぐにヤエンを投入したが、海面までイカが来ているのに、糸の角度を上げてしまった為、ヤエンが思い切り早くイカに到達し、を驚かせてしまったため一貫の終わりであった。またまた「悔しい〜!」。
時間も6時前になり、撤収。釣果は下記の画像のとおり。右側の3ハイがT氏の釣果で、左の2ハイは別人のもの。
今日は、同行のT氏は満足だったが、私はやはり「缶ジュースのオマケ」で運を使い果たしたようであった。残るは「ヤエンにおける教訓」だった。 ヤエンでもあわせは充分に! 足元まで引き寄せた場合、ヤエンは静かに投入! 仕掛けはできるだけ細く!(船頭談) 釣りの前にはあまり運を使わないこと! |