1921年(大正10年)に滋賀県は琵琶湖の西側南部、

三井寺下〜叡山間(6km)で開業した江若鉄道。

その10年後、1931年(昭和6年)には浜大津〜近江今津間(51km)、

ほぼ琵琶湖の西側2/3部分を開通させ、1969年までの間、

湖西地方の重要な足となった。

以降、1974年(昭和49年)に開通した湖西線にバトンタッチし、現在に至っている。

 

 

1969年夏(私は高校生)、琵琶湖湖西の白鬚浜に泳ぎに行った。

その時ついでに、湖岸を走る江若鉄道の写真を、腰まで水に浸かりながら撮影した。

この鉄道にとって、最後の夏だとは後に知った。

 

民家の裏を走る江若鉄道。

琵琶湖畔、白鬚神社前を走る江若鉄道。泳ぎに行って、琵琶湖に浸かっての撮影です。左手に、湖面に建てられた鳥居が見える。 

白鬚浜駅標。木製でペンキの剥げ具合が何ともいえない味をかもし出している。

白鬚浜駅。板張りのホームがなんとも言えない。

1969年8月16日 白鬚浜付近

 

 

 

1969年11月1日、江若鉄道は半世紀弱の歴史に幕を下ろした。

 

 

先日友人の川崎氏が、営業最終日の画像を提供してくれたことにより、このシリーズの編集を思い立つ。

 

鉄道友の会が用意したお別れHMと、いかにも当時らしい装飾を付け、三井寺下駅に待機するお別れ列車。 浜大津駅にて

「比良」号のHMを付けたお別れ列車

 三井寺下駅にて

職員さんらしき人達が最後のお別れを惜しむ。職員さんたちの胸に去来するものは・・・何かジーンと来るシーンです。

三井寺下駅にて

お別れ列車とその仲間たち

三井寺下駅にて

お別れの花束をもらうお別れ列車の乗務員さん三井寺下駅にて

お別れ列車がやってくる

滋賀駅付近

沿線の人たちも別れを惜しむ

滋賀駅付近

最後の最後のお別れ列車

滋賀駅〜三井寺下駅間

画像:川崎昭吾氏提供

 

 

 Created 2002/3/17

 

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